紅茶とマドレーヌにまつわる、小さな発見から。
『失われた時を求めて』マルセル・プルースト
ご存知でしょうか?
主人公が、紅茶とマドレーヌを口にした瞬間に──
まるでスイッチが入ったように、
幼少期の情景や感情、空気感が鮮明に蘇ってくる場面があります。
これは「プルースト効果」として知られ、
香りや味覚が無意識の記憶を呼び覚ます働きとして有名です。
実は、私がマドレーヌを試作しているときにこのエピソードを知りました。
勉強不足ながら「なんだかすごく分かるかも」と感じて。
たとえば日本で言うと、
畳の匂いや、台所で炊かれているごはんの香り──
ふとした瞬間に、おばあちゃんの家のこと、
子供の頃の感覚がよみがえるようなあの感じです。
香りは…
人によって「好き・苦手」が分かれやすい。
本能や記憶・経験に結びついているからかも。
Mirusでは、テイスター缶を自由に開けてお試していただけます。
特にフレーバーティーは香りそのものだけでなく、
“自分にしっくりくる感覚”で選んでみるのもおすすめで、
そんな感覚で楽しんでもらえても嬉しいです。
紅茶の香りやマドレーヌの味わいが、
思わぬ記憶の引き出しをそっと開けてくれるかもしれません。